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今年5月に蔵織で開催した 「 湊新潟・江戸からくり夢工房 」 展 のフライヤーが載っていました。

「にいがた文明開化ハイカラ館」に、
新潟は「からくりの北限」? と題して、今年5月に蔵織で開催した 「 湊新潟・江戸からくり夢工房 」 展 のフライヤーが載っていました。 そのブログの中で
日根之和さんが復元制作した「鐘つき人形」の写真とからくりの仕掛けが載っています。今までの吊鐘を鉛の含流量が多い江戸ガラスに取り替え、今回、ようやく出来上がってきたようです。(早く音色を聞きたいものです)
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蔵織でもお世話になった、日根さんは新潟県立自然科学館の副館長を退職したのち、自費で市内白根大郷に「越後大郷からくり館 」を設立しました。からくり古書を忠実に復元した「からくり人形」や新しい工夫を取り入れた「創作からくり」にも果敢に取り組んでおり、数々の賞を受けています。越後、日本を代表する貴重な「からくり師」です。

 「 湊新潟・江戸からくり夢工房 」 展  
 江戸からくり人形こそは日本のハイテクロボットの原点!
と題して蔵織で開催しました。(2010年5月6日(木)~5月25日(火) )
当時、これなかった皆様に写真を載せます。
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手前の人形が有名な「茶運び人形」バネやゼンマイを鯨のひげで復元したものと、金属ゼンマイで復元したものがあります。
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奥の人形は金属ゼンマイ で、(江戸後期には金属ぜんまいがあった。)手前の人形が鯨のひげのゼンマイ でできています。鯨のひげの方はカビやねずみにやられますし、動力としての力が弱いため、人形の骨格や木製歯車の重さをできるだけそぎ落としています。(現代の自動車のボディーと同じですね)
日根さんは、この複雑な仕組みを古書「機巧図彙」に書き残された、筆で描かれた簡単なイラストを頼りに復元しています。古書には寸法もパーツも連動メカニックの詳細もありません。
いかに、日根さんの根気とアイデアが驚異的かわかります。おまけに、顔や着物まですべて日根さんの手作りです。人形の顔はやはり奥さんに似ています。
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日本最古の機械工学書といわれている 「機巧図彙」(からくりずい、きこうずい) 江戸時代のからくり人形技術を 土佐藩の細川半蔵頼直が機械工学書として、後世に残したもの。
寛政8年(1798)  首・上・下の全三巻が江戸で出版、大阪や京都でも再版。
著者は、土佐藩の細川半蔵頼直。
エレキテルで有名な平賀源内も愛用し、明治以降の日本の科学技術、ものづくりに大いに貢献した書物です。
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ガラスケースの中の古書「機巧図彙」の横には江戸時代の本物のからくり人形 と「蟹の盃台」があります。
さりげなく置いてある、この「蟹の盃台」は日本製の「蟹の盃台」では日本最古、実際に稼動するものは唯一なものであろうといわれています。(蟹が盃を載せてお客の前に歩いて行き、お客が盃を持ち上げると止まり、飲んだあとの盃を蟹の上に置くとまた歩き出します。ユーターンはせずに一方向に動きます。)
そんな貴重なものを実演会の時に動かしてくれました。おまけによく観察できるようにお客様の手元にまわしてくれました。(コレクターは太っ腹です。)
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24時間で地球儀が一回転します。ケース内は紙日時計や懐中日時計、万歩計は歩いて距離を測るものです。またジャイロや方向磁石。これらと同等のもので伊能忠敬の日本地図は製作された。
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闘鶏(とうけい) 左のほうは、最後に岩陰から犬が飛び出してきてみんなびっくり!というからくりで、最高に面白いものです。
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段返り ( だんがえり ) 人形、中に水銀が入っていて、それがゆっくりと体内で移動することによって、人形は一人でバクテンしながら降りてゆきます。
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からくり儀右衛門作の弓射り童子の復元。実際に1本1本の弓矢を手に持って、弓を引き離れた的に当てる。優れもの。
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越後大郷からくり館 

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新潟は「からくりの北限」?  

by moekire | 2010-10-15 11:02  

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