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『若冲・応挙の至宝』展の中に『十牛図』(周文筆)が飾られていた。

みなとぴあと会津八一記念館で『若冲・応挙の至宝』京都相国寺と金閣・銀閣名宝展11月25日(日)を見てきました。
みなとぴあの駐車場は満員。警備員の人がレストランのイベントのため、待ってても全然空くことがありませんと言われて、みなさんユータウンしていました。せめてレストランとみなとぴあ展示本館分と駐車場を半分に分けておいたらいかがなものかと優しく文句を言っていたら偶然1台分空いて入れました。ラッキー。
『若冲・応挙』は有名なのでいまさら言うまでもありませんが、伝、周文筆の『十牛図』が展示してありました。20代後半ユングにのめり込んでいたころ、関連書籍でみてずっと気になっていた『十牛図』の絵に出会うとは、またラッキーでした。
色々な『十牛図』の絵がありますが、やはり伝、周文筆の『十牛図』の絵にひかれていました。自然の中で牛をさがすというよりも、なしかしら不安な少年の姿が印象的ですし、牛の勝手な表情や牛の背で横笛を吹く少年の顔も穏やかで、描いた周文の悟りの深度がうかがえます。
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 ①尋牛(じんぎゅう)
  牛を見失っている少年の足は素足である。
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 ②見跡(けんせき)
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③見牛(けんぎゅう)
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 ④得牛(とくぎゅう)牛を捕まえる激しい状況に合わせて柳の枝が揺れている。
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 ⑤牧牛(ぼくぎゅう)
牛の目線は親しみを持って少年の姿を追っている。桜の花が咲いている。
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 ⑥騎牛帰家(きぎゅうきか)
少年は両手を離して笛を吹く余裕があり、牛も得意そうである。人牛一体。
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 ⑦忘牛存人(ぼうぎゅうぞんにん)
牛の姿はもうない。求めていたものは己の中に。それにしても、立派な建物です。庵ではなく修行堂の端か?千鳥格子の石畳みでドアは無いがカーテンがある。
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 ⑧人牛倶忘(にんぎゅうぐぼう)
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 ⑨返本還源(へんぽんげんげん)
自然。川と梅と笹か?松竹梅ではなく、水竹梅。松は次の画像に顕れる。
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 ⑩入鄽垂手(にってんすいしゅ)
- まちへ... 悟りを得た修行者(童子から布袋和尚の姿になっている)が街へ出て、別の童子と遊ぶ姿を描き、人を導くことを表す。

と書いてあるが、牛を追った少年が悟りを開くと、はだけて腹のたるんだ(布袋様のような)人になtってしまうのか? 人このことは言えないが、現代社会ではだらしない肥満は自己管理のできない人間といわれていると、突っ込みを入れてみたくなる。
ビジュアル面では他人に無防備・安心・豊かさを与えるための仮の姿で、内心は全てを超越して、無垢と啓発の修行へ踏み出し、新たな少年と出会っているシーンなのだろう。 それにしても、新たな少年の足には何かの履物が見えるが、腹のたるんだ(布袋様のような)人の足はあいかわらず裸足だ。
大きな袋の縫い目は合理的で、少年に与えようとしている竹籠の中身は何なのだろう。
この姿では寒さで風邪をひいてしまうが、布袋様こそサンタクロースの原型である。
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by moekire | 2012-11-24 09:42 | 新潟市のこと